全国で増え続け、大きな問題となっている「空き家」についての新たな取り組みです。坂出市は、活用が難しい物件について、「解体が手軽にできるよう」企業と提携を結びました。



増え続ける空き家をどうするのか。坂出市、は解体工事の支援を行っている民間会社「クラッソーネ」と提携を結びました。目的は、空き家の「活用」ではなく、「解体」です。

(有福哲二 坂出市長)
「『空き家が空き家を呼んでいる』ような状態で、どんどん地価も下がってきました。この状況をなんとかしなければならないと」


住む人がいなくなると、老朽化が進む空き家。全国には約850万戸あり、坂出市でも、昨年度の調査で約2500戸と増え続けています。


活用のための支援も行ってきましたが、地域活性化のためには「解体も避けられない」と、クラッソーネが開発したシステムを導入します。

(クラッソーネ 坂井 海斗さん)
「簡単なボタン操作を行うだけで、坂出市の解体費用の相場が出てくるようなシミュレーションシステムになっています」


人件費や廃材の処分費用などを、坂出市の現状に合わせた専用のサイトで、家の広さや構造などを選ぶだけで、簡単に解体費用のおおよその金額がわかるようになっています。

「一戸建ての木造2階建てで、113万円から153万円くらい」

この金額を参考に、希望があれば、登録してある解体業者も紹介します。



(クラッソーネ 川口哲平社長)
「処分を先送りにする背景としては、情報収集の面倒くささ、というのが考えられます。そういったところのハードルを、我々のサービスを通じて下げることによって、空き家の処分を進めていけるのではないかと」

(有福哲二 坂出市長)
「中心市街地、この空き家の多いところに、ここの土地を動かしていくことが究極の目的ですので、その第一歩になろうと思います」

全国的に増え続ける空き家。解体も進めなければ問題解決を図れない現状を、打破するための新たな提携です。