熊本県内の最低賃金について話し合う熊本地方最低賃金審議会が開かれ、経営者側は39円引き上げの「時給991円」を示しました。

現在の熊本県内の最低賃金は時給952円で、中央最低賃金審議会は厚生労働省に対し、「熊本県は64円の引き上げを目安にすべき」と答申しています。

これを受け、労使の代表者などでつくる熊本地方最低賃金審議会では、前回、労働者側から178円引き上げの「1130円」が示されていました。

これに対し、25日の審議会で経営者側は「賃金上昇率、物価状況なども考慮した」として、39円引き上げの「991円」を示しました。

労働者側は「最低賃金の引き上げは、人材の県外流出を食い止めるためには必要だ」として、経営者側に更なる金額引き上げを求めています。

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