夏休み、子どもたちにお馴染みの宿題といえば読書感想文ですが、いまその読書をめぐって変化が起きています。

読書感想文を代行? 利用者の8割は“受験を控えた子ども”をもつ保護者

夏休み終盤、宿題のヒントになるような展示や体験ができるイベントには、大勢の子どもたちが。

小学3年生
「自由研究と読書感想文だけはまだ終わってない」

夏休みの子どもたちが苦戦するものといえば、自由研究と読書感想文。

そんな中、男性が黙々と読んでいるのは、ヘミングウェイの「老人と海」。こちらは「読書感想文の宿題代行サービス」です。

宿題代行救急隊 荒木聡 代表
「学年に応じた表現の仕方というのがありますので。AIでしか拾わないような難解な言葉がないようにチェックしています」

荒木さんの元には、毎年20件から30件の代行依頼が来ます。料金は400字詰め用紙一枚で、3000円ほど。完成したものをそのまま学校に提出するのではなく、最後は、必ず子ども自身に手を加えてもらう約束で請け負っています。

依頼者の8割は受験を控えた子どもを持つ保護者だといいます。

荒木 代表
「(子どもたちが)塾の夏期講習の宿題や課題で、学校の宿題までは手が回らないと。(親が)自分の子どもに、(親が)どう教えたらいいのか分からない」

子どもたちが読書に時間をかける余裕がない中で、大人たちも読書から遠ざかっている現状があります。