長期金利が一時17年ぶりの水準となる1.615%まで上昇しました。消費者物価指数の伸びが市場予想を上回り、日銀の利上げ観測が高まったことが要因です。

きょうの債券市場で、長期金利の代表的な指標である10年物の国債利回りは一時1.615%まで上昇しました。2008年以来、およそ17年ぶりの水準です。

要因となったのは、けさ、総務省が発表した7月の全国の消費者物価指数です。

価格の変動が大きい生鮮食品を除く総合が、前年の同じ月と比べて3.1%の上昇と市場予想を上回りました。

日銀が早期の利上げに踏み切りやすくなったとの観測が高まり、長期金利の上昇につながりました。

長期金利の上昇は住宅ローンの固定金利などに影響するほか、企業が資金を借り入れる際の利息の増加にもつながります。