■「岡山」と隣県「高松・広島」との国際線再開時期に差が…なぜ?


いまだ国際線再開のめどが立っていない岡山空港。

これに対して、岡山県のお隣・香川県の高松空港はソウル線から運航再開、同じくお隣・広島県の広島空港も2023年1月から台北線の運航を再開します。

岡山県航空企画推進課に尋ねてみると...


何故このように、空港によって再開の時期に差が出ているのでしょうか。


(岡山県航空企画推進課 森 晃章 課長)
「広島と高松空港については、岡山に先行して国際線の再開が発表されましたが、国の方針が岡山より数か月『前』に示されているので、準備期間が広島と高松については岡山より長かった」

6月「高松・広島・仙台の国際線再開を進める」


6月に岸田総理が、「高松・広島・仙台の3つの空港については、国際線の再開を進める」と発言。国際線の再開に向けた準備が進んでいなかった、東北・中国・四国地方に1か所ずつといった「地域性を優先させた」と見られています。


これに対し、岡山空港を含むその他の地方空港には、高松・広島・仙台空港から遅れること3か月後の9月に入り、ようやく同様の方針が示されました。

■国際線再開のための「感染対策」「人員確保」が追いつかない


あわせて国からは、「新型コロナへの感染が疑われる人」と「そうでない人」を分ける、通路や待機場所などの整備が求められたため、岡山空港が目指しているのは「今年度中の整備完了」となっています。

さらに問題は、ハード面の遅れだけではないようです。

「離職した空港職員を確保できない」空港間で争奪戦が...


(岡山県航空企画推進課 森 晃章 課長)
「航空会社側も、国際線が運休したことに伴って、空港で働く職員が離職などをしていて、再度国際線が再開するにあわせて、人を確保しなければいけない」


全国の空港で、国際線の再開に向けて、「従業員の争奪戦」が起きています。そのため、「3か月」という準備期間の遅れ以上に、大きな差がついているというのです。