高松空港ではきのう(11月23日)、約2年9か月ぶりに「高松ーソウル線」の運航が再開されました。
一方で、海を挟んだ岡山県にある「岡山空港」の国際線は、運航再開のめどがたっていません。
インバウンドにも大きな影響を与える「国際線の再開」ですが、なぜこのように、時期に差が出来たのでしょうか。
■地方空港「高松空港」は23日にソウル線運航再開 賑わうロビー


きのう(11月23日)の高松空港です。約2年9か月ぶりとなる「高松ーソウル線」の再開で、国際線ロビーは活気にあふれていました。来年1月には「高松ー台北線」も再開予定で、関係者は今後の利用客増加に期待を寄せています。
(池田豊人 香川県知事)
「苦しかったホテル・旅館を始めとする観光関係はもとより、交通機関からショッピングから、いろんな波及効果が大きく広がってくる」

(エアソウル チョ・ジンマン代表理事)
「韓国人は、高松路線に対する反応がとても良く、12月下旬の予約は85~90%になるでしょう」
■国際線の再開めど立たない…薄暗い岡山空港の国際線ロビー

一方で、「岡山の空の玄関口」岡山空港はというと…

(小寺健太記者リポート)
「人の気配がまったくない、薄暗い空間が広がります」

国際線の定期便は、岡山空港には2年半到着していません。

(岡山空港ターミナル 水川宏一社長)
「国際線はご覧の通り電気を切ったままですので、あの場所が煌々と輝いて、多くの海外の人でにぎわう風景をもう一回早くみてみたいなというのが、切なる願いです」


岡山空港には、香港・上海・台湾・ソウルの4つの都市を結ぶ国際線が就航しています。2018年度には、利用者の合計が30万4000人余りと、開港以来最多を記録しました。
■利用者「関空まで行くの面倒くさい」

しかし、新型コロナの影響を受け2020年2月以降、全ての路線が順次運休となりました。利用者からは運航再開を待ち望む声が聞かれます。

(空港利用者)
「海外旅行を我慢していて、新型コロナ流行前に計画していたところもあるので、できれば早く再開してほしい」

「台湾とか韓国とか中国あたりに行ってみたいです。手軽に行くことを考えると、『岡山空港から行きたい』という思いがあります」

「いま海外に行くには、関西の方まで行かないと行けないから、関西国際空港まで...面倒くさい。すっと行ける方が便利がいい」