「ご当地チームラボ」で街も活性化
それにしてもなぜ、半世紀以上の歴史のあるホテルがチームラボとコラボしたのでしょうか?
『御船山楽園ホテル』前田 亮支配人:
「夏の暑い時期はなかなか集客が増えないこともあった。新しいものを取り入れて、この庭をもっと広められるかなとチームラボさんと共同開催することになり、“夜のお客さんが倍以上には増えた”」

チームラボが来たことで街の活性化にも繋がっているようです。
「チームラボ帰りに寄られたりとか、街の盛り上がりは自分たちも嬉しい」(コーヒーショップ店主)
「観光の客がだいぶ増えた。この不景気の世の中で助かる」(飲食店店主)
森や温泉が「アート空間」に変貌
意外な場所にあるチームラボは、関東にも―

茨城県最北端にある北茨城市。人口約4万人の小さな街で、海沿いは夜になると街灯も少なく真っ暗…。
そんな海沿いの森の中に、2024年9月にオープンしたのが『チームラボ 幽谷隠田跡』です。

元々は手付かずの森だったところに、地元の企業がチームラボを呼び込み、県も1億円の補助金を出すことで“自然とアートが一体化した空間”に生まれ変わりました。

THE TIME,マーケティング部 山根千佳部員:
「妖艶な空間ですね、凄すぎる…」
無数の輝く球体がタブノキに吊るされ、人の存在や動きに反応し光や音が連続していく作品など、計11種類のアートが堪能できます。

さらに、源泉掛け流しの温泉に入りながら、光で彩られた木々や、水にランプが浮かぶ幻想的なアート空間に没入することもできます。

『創輝 幽谷隠田跡』高橋翔太支配人:
「元々は本当に鬱蒼としたジャングルのようなところ。この北茨城を盛り上げようというところから始まった」
オープンして約1年。街に変化はあったのでしょうか。
地元の飲食店店主:
「自分が子どもの頃はカエルがすごい鳴いていたところが、あんなにおしゃれな場所になるとは。お客さんは2倍くらい増えた」

アートで観光客の心をつかむチームラボ。地方活性化の起爆剤となっていました。
(THE TIME,2025年8月20日放送より)