今年に入ってからの山形県内のクマの目撃件数が2003年の統計開始以降で過去最多となっています。
今月12日にクマが目撃され閉園していた山形市の西蔵王公園はきょう再び開園しましたが、抜本的な安全対策は難しく、利用者にも引き続きクマ対策への協力を注意を呼び掛けています。
午前8時半ごろの山形市の西蔵王公園です。関係者が園に複数ある入口のチェーンを次々と外していきます。

今月12日の午前1時半ごろ、山形市の西蔵王公園内でクマ1頭の目撃情報がありました。これを受けて、園では利用者の安全を確保するためとして閉園の措置を取っていました。

クマの目撃情報を受け、園では毎日、朝と夜に爆竹を鳴らしクマを追い払う対策を
行ってきたほか、巡回も強化してきたということです。
園によりますと、12日以降、園内でのクマの目撃情報がないことなどから、きょうから再び開園することとしました。
園では引き続き、爆竹や見回りなどで公園の安全対策を徹底するとしていますが、
抜本的な対策は取るのが難しく、利用者にはごみや食べ残しなどは持ち帰り、安全に楽しんでほしいと呼びかけています。

公園を管理するモンテディオ山形 指定管理部 メンテナンスチーム 伊藤敬二さん「来園する際は、単独は避け複数で来ていただき、鈴やラジオなど音が鳴るものを身に付けて自分の存在を(クマに)示してほしい」