新型コロナの患者数が増加しています。
今流行の中心とされているのは、オミクロン株から派生した「ニンバス」です。
子どもたちの夏休みも残りわずか。酷暑の中での感染対策が求められます。

激しいのどの痛み 新型コロナ「ニンバス」

新型コロナウイルスの患者数は、5月には1医療機関あたり0.84人だったものが8月4日~10日の週は6.13人と、8週連続で前の週より増加しています。

流行の中心になっているのが、オミクロン株から派生したNB.1.8.1。通称「ニンバス」と呼ばれるウイルスです。
感染力は過去最高レベルともいわれており、カミソリを飲み込んだような強烈なのどの痛みが症状の特徴です。

都内のクリニックを受診した患者も、喉の痛みを訴えています。
「喉が痛い。ガラス片を飲み込んでいるような、切れるような感じ」
「喉が真っ赤で血痰が出た」

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
やはり身近にいる患者さんも喉の症状から始まる患者さんが多いですね。
カミソリを飲み込んだことがある人はいないと思いますが、経験したこともないぐらい喉の痛みが強烈な人がいるというのは確かだと思います。
一番痛みが強いときは1~2日ぐらいほとんど食事が摂れない。この暑い中で脱水になってしまうのがやはり心配ですね。

恵俊彰:
喉に痛みはあるけれど熱はないという人もいるんですか?

伊藤博道院長:
時々“熱なし”のコロナの方がいます。
熱は必ず出るわけじゃないんですよね。37℃前半であったり、一旦熱が出ても2、3時間で上がったり下がったりしてる人は結構多いです。熱がないからコロナじゃないとか、熱がすぐ下がったからコロナじゃないということでもない。
全身の倦怠感や頭痛や関節痛。そして喉の痛みが最初軽くて2、3日目ににグーンとひどくなるということの方が、今年の症状としては伝えやすい特徴だと思っています。

恵俊彰:
気になるのは感染力ですが・・・

伊藤博道院長:
感染力はやはり強い部類に入ると思いますね。
今まで一度も感染したことがないのに、今回は感染してしまったという人が高齢者にも結構多いんですよね。
過去に感染したり、ワクチンを打った人もコロナに対する免疫力がだんだん弱まっていますし、乾燥と暑さで体力も落ちている中で、より強い感染力を持ったニンバスが非常に広がりやすい状況なのかなと思います。