ロープを使った救助活動の技術を競う大会が2024年に続いて2025年も岩手県大船渡市で開催されます。今回は新たに山林火災で被害を受けた三陸町綾里地区でも競技が行われます。

大船渡市の三陸町綾里地区にある綾里川ダムを視察するのは大会を主催するOFUNATORESCUEのメンバーです。OFUNATORESCUEは大船渡地区消防組合の消防士らの有志で作る団体で20日は綾里川ダムのほか、山林火災で木々が焼損した山ののり面などで場所や競技方法を確認しました。

ロープレスキューとは災害や火事、転落事故が発生した際に救助が必要な人をロープなどを使って助ける方法です。大会は防災の発信と地域活性化が目的で去年は大船渡市の中心市街地や碁石海岸を会場に全国から10チームが参加し2日間にわたって大会が繰り広げられました。メンバーたちは今年2月に大船渡市で発生した大規模山林火災を受けさらなる救助技術向上のため大会の日程を1日増やし、被害を受けた三陸町綾里地区で競技を行うことにしました。メンバーたちは大会の開催に向けてクラウドファンディングで資金を募っています。

(OFUNATORESCUE・村上浩朗代表理事)
「被災地であるこの綾里地区にたくさんの消防職員が入ってくれました。実際に来られた方、隊員の方々も今回エントリーしてここに来られます。あの時の現場といま復興に向けて頑張っているというところも含めて見てもらいたいなというところで設定しました」

大会は9月13日から15日までの3日間、大船渡市で開催され綾里会場での競技は14日に行われます。