森友学園を巡る公文書改ざん問題で、改ざんを命じられ自ら命を絶った赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さんが当時の理財局長・佐川宣寿氏に慰謝料などを求めて裁判を起こしています。「真実を知りたい」その一心で闘い続けてきた裁判が11月25日に判決を迎えます。判決を前に雅子さんが今の思いを語りました。
赤木雅子さん(2022年11月)
 (赤木雅子さん 2022年11月)
 「夫がなんで死ななきゃいけなかったのか知りたかったですね。死ぬようなことをなんでしなきゃいけなかったのか。死なないで解決する方法はなかったのか知りたいです。この2年以上かけて頑張ってきたので、ありのままの結果を(俊夫さんに)伝えたいと思います」

 寝室に飾られた俊夫さんの写真の前に立つ赤木雅子さん。最近では「おはよう」「かえってきたよ」と語りかけるといいます。提訴した2年8か月前から思いは変わらないといいます。

 財務省近畿財務局に務めていた赤木俊夫さん(当時54)は、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書の改ざんを上司に命じられたことを苦に、2018年3月、自宅で自ら命を絶ちました。俊夫さんが残した手記には当時の悲痛な思いが記されていました。
赤木俊夫さんの手記に残された言葉
(俊夫さんの手記より)
 「今回の問題はすべて理財局が行いました。指示もとは佐川元理財局長と思います」
 「最後は下部がしっぽを切られる…なんて世の中だ」