なぜギリギリに?やる気が上がる法則も

井上キャスター:
夏休みの宿題、なぜ追い込まれないとやらないのでしょうか。

人間行動心理に詳しい明星大学心理学部の藤井靖教授によると、【パーキンソンの法則】というものがあるそうです。「人間は資源があればあるだけ使ってしまう」、つまり時間やお金も、あればあるだけ全部使ってしまいます。

「夏休みも1か月あるのなら、全部の期間を使おう」という考え方になるので、先にやる必要はなく、最終的に辻褄が合えばいいという考えになるそうです。

「夏休みの宿題を後回しにしてしまう自分はダメだ」ということではなく、人間とはそういうものだということです。

それを理解した上で、解決策となるのが【ズーニンの法則】です。

明星大学の藤井教授によると、最初の4分間がんばれば、やる気になってくるというものです。

4分間やるとドーパミンが出てきて、どんどんやる気になってくるそうで、嫌なことでもまず4分間やってみると、その後は惰性でできるようになるそうです。

そのため親も子どもに対して「宿題やりなさい」ではなく、「まずは4分間頑張りなさい」と言うと、もしかすると子どもは言うことを聞くかもしれません。