渡り鳥ならぬ「渡りトンボ」ウスバキトンボをご存知ですか?

夏真っ盛り、うだるような夏の日の中に、ふと空を見上げると、ひらひらと軽やかに飛ぶ黄色っぽいトンボの群れが目に入ることがありませんか?それはきっとウスバキトンボです。

虫の生態に詳しい東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。

ーウスバキトンボは「渡りトンボ」だそうですね。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「あまり特徴のないトンボがフワッと飛んでいるように見えますが、実はこのトンボ、遠くからやってきたか、これから遠くに行くのかの、さすらいの『旅人』です」【画像①】

【画像①】ウスバキトンボ

「ウスバキトンボは体長4~5センチほどで、翅は薄く透明、体は少しオレンジがかった黄色をしていて、晴れ渡る空の中、きらりと金色に輝いているようにも見えます。

英名では『Globe Skimmer Dragonfly』などとも呼ばれ、世界中を飛び回るトンボとして知られています。

この一見地味で目立たないトンボの最大の特徴は長距離を移動する渡り性です」