『友人の誕生日を祝うため』『ステロイドの代わりに』嗜好品や医療用として大麻を吸う人々

続いて取材したのは日本とは大きく異なるアメリカの大麻事情です。
(毎日放送 大吉洋平アナウンサー)
「2018年にカリフォルニア州で大麻に関するルールが緩和されたことを受けて、ロサンゼルスでは大麻を取り扱うお店がオープンしているんですね」
バイデン大統領は10月6日、大麻の単純所持で有罪判決を受けた人全員に恩赦を与えると発表。しかし一部の共和党議員はこれに反発しています。大麻を巡ってもそのスタンスは分断。アメリカでは一部の州で既に大麻は合法化されていて、バイデン政権下では大麻の取り扱いに関しては寛容な動きがみられます。
(毎日放送 大吉洋平アナウンサー)
「雑貨屋さんとかいろんなアロマテラピーなんかを置いているお店のような雰囲気が漂ってますね。ただ、入ってきて真っ先に思うのは香り、匂いですね…。今まで嗅いだことがないいぐさの強い匂いというか、そういう匂いがこの部屋には漂っています。若い方が多いですが賑わっていますね」
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大麻ショップ「THE ARTIST TREE」。店内入ってまず目に付いたのが、こちらのピンク色の照明が当てられた部屋。
(毎日放送 大吉洋平アナウンサー)
「けっこう温度管理としては涼しいです。光が当てられていて、たくさんの植物が並んでいますけれども…」
(大麻ショップスタッフ ブリー・アイクナーさん)
「育てているのは大麻草です」
室温が管理された部屋で大麻草が販売用として育てられていました。
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さらに店内にあるのは大麻草だけではなく…。
(毎日放送 大吉洋平アナウンサー)
「テーブルを見てください。これがマリファナ、大麻ということですよね。ドキっとしてしまうんですけれども、乾燥した葉っぱなのか花なのか、そういったものがガラスケースの中に入っています。このテーブルだけでもいろんな種類があって、それぞれに説明が書かれていますし、奥にもたくさん並んでいますね」
こちらのお店で売られている乾燥大麻の種類は100種類以上。1パッケージで30~80ドル(約4200~1万2000円)という値段で売られていました。
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(大麻ショップスタッフ デイビット・ハートストーンさん)
「お客さんがどういうものを求めているのか聞いて、我々が好みに合わせてセレクトします。さらに2階で乾燥大麻を吸うこともできます。安全な環境で楽しめますよ」
アメリカでは嗜好用としての大麻が21の州とワシントンD.C.で合法化。ロサンゼルスでは、自宅で楽しむのは合法ですが、公共の場で吸うことは違法です。特別に許可されたお店に限っては、そこでの大麻の喫煙が認められています。
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(客)
「友達が誕生日なんだ。誕生日の友達がお酒を飲まないので大麻で祝うんだ」
「私はNYの出身で、地元に帰ると手軽に買えるこのお店が恋しくなるの。東海岸は取り締まりが厳しい場所が多いわ」
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(大麻ショップスタッフ デイビット・ハートストーンさん)
「ここが2階のラウンジです。大麻を購入して楽しんでもらえます」
(毎日放送 大吉洋平アナウンサー)
「たばこを吸うように大勢のみなさんが席について、喫茶店でコーヒーや紅茶を楽しんでいるような雰囲気が広がっていますが、彼らが吸っているのは大麻です」
(大麻ショップスタッフ デイビット・ハートストーンさん)
「大麻が悪だというステレオタイプは今もなお存在する。しかし、カリフォルニア州では、例えば薬物中毒者がそこから立ち直るために大麻だけの使用は続けて薬物から脱するという人々もいる」
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(客)
「嗜好用だけじゃなくて医療用の目的としても使っています。(Q医療用ってどういうことですか?)関節炎などの症状があって、ステロイドの代わりに大麻をつかって痛みを和らげているの。パンデミックになってからよく吸うようになりました。家にいても何が起きるかわからない不安から吸う量が増えたの」
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(毎日放送 大吉洋平アナウンサー)
「ロサンゼルスの人々にとって大麻とはどんな存在なのでしょうか?」
(大麻ショップスタッフ デイビット・ハートストーンさん)
「大麻は重要なものです。リラックスするためのものが他の州だとアルコールやたばこだったりしますけど、大麻は新しい選択肢です。新しく選ぶことができる自由はとても大切です」
(2022年11月22日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

















