東北・北海道が豊作だと「新米が少し安くなる可能性」

今年の新米が本格的に流通するのは、関西・関東では「9月上旬から」、東北・北海道は「10月上旬から」で、全国的には「10月上旬から」とみられています。
猛暑・水不足・カメムシの大量発生などの影響により、現時点では「不作」の見込みだということです。政府は、今年のコメ生産量を735万t(去年から56万t増)と見込んでいますが、実際にはそこまで収穫できない可能性が高く、質もまだ不透明だということです。
新米価格の見通しは「5kg4200円~4500円程度」で、2024年産並みか、やや高値になると、流通経済研究所・折笠俊輔主席研究員は見ています。その背景として、次のような点が考えられるということです。
▼不作への不安から確保競争が進んでいる
▼概算金(JAから農家に支払われる前払い金)が8月以降さらに上昇
▼水不足報道が相場を押し上げ
生産コスト上昇などの影響で、約2年前の水準には戻ることはないと折笠氏は指摘。一方、生産量の多い東北・北海道が豊作であれば、「少し安くなる可能性」はあるといいます。














