警察官をかたる特殊詐欺の被害が岡山県で後を絶ちません。以前、イブニングニュースでは、警察官をかたるオレオレ詐欺についてお伝えしましたが、その被害は今年急激なペースで拡大しています。

特殊詐欺で利用された実際のビデオ通話の映像です。

(詐欺の動画【画像①】)
「事情聴取ですが、双方向の音声と片方の映像による方式で行って、全過程録音録画することで法的な効力を持つものとなります」

警察官に扮した男からのビデオ通話。後ろには偽物の制服が吊るされています。

【画像①】

また、こちらのビデオ通話では。

(詐欺の動画)
「大阪地検特捜部検事の石野と申します」

検察官を名乗る男が画面越しに身分証らしきものを提示【画像②】しています。

【画像②】

このように警察官などをかたる詐欺が今、急増しているといいます。

(岡山県警犯罪抑止対策室長 松下一行さん)
「われわれから見ても警察官そっくりの制服を着ていたり、犯人も巧妙にやってきているなという印象がある」

【画像③】

岡山県内で今年確認された警察官をかたる詐欺は、上半期だけで48件、約2億9000万円の被害。去年の同じ時期と比べて43件も増加し、被害額は、すでに去年1年間の2倍以上になっています。

(岡山県警犯罪抑止対策室長 松下一行さん)
「ここ数年に比べると、今年の特殊詐欺被害の認知件数のペースは早いかなと思う」

被害が後を絶たない特殊詐欺。その入り口として多いのは…。

国際電話番号とは、「+(プラス)」から始まる海外から電話をかける際に使用される番号です。

実は、今年、特殊詐欺に利用された電話番号のうち、7割以上が国際電話。本人確認なしで簡単に番号を入手できるアプリなどが登場し、詐欺に利用されることが増えたとされています。