石破総理は18日、今月6日から九州など全国で相次いで発生した大雨による災害について、“激甚災害に指定する見込みだ"と明らかにしました。

今月8日の集中豪雨では、鹿児島県本土に線状降水帯が2度発生し、1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測しました。霧島市には8月平年ひと月分の2倍の雨が1日で降り、大雨特別警報が発表されました。

県によりますと、姶良市蒲生町の土砂崩れで1人死亡、霧島市と姶良市であわせて5人がけがをしました。また霧島市と姶良市を中心に、各地で土砂崩れや浸水・冠水などの被害が相次ぎました。

霧島市ではこれまでに床上浸水407棟、床下浸水292棟などの住宅被害を確認。また姶良市でも床上、床下浸水が合わせて410棟確認されています。

石破総理は、8月6日からの大雨で、青森県から鹿児島県の12の県で建物の倒壊、浸水など、多くの被害が報告されているなどと被害状況を説明したうえで、農地などの災害復旧事業について全国一律に国庫補助の特別措置を行うため、「激甚災害」に指定する見込みだと明らかにしました。