サトウキビなどに被害を出す害虫のタイワンツチイナゴが徳之島で例年より多く発生しており、鹿児島県が注意を呼びかけています。
タイワンツチイナゴなどのイナゴ類による注意報発表は過去20年で初めてです。
県病害虫防除所は例年、夏場にサトウキビ畑のイナゴ類の発生状況を調査していますが、今年は徳之島で多くの食害が見られたことから今月15日に補足調査を実施。
その結果、76%以上の面積の食害が見られた畑が複数あり、同様の調査を行っている過去20年で初めて注意報を発表しました。
タイワンツチイナゴは以前からトカラ列島から南の南西諸島に生息しており、体長6~8センチの大型のバッタです。食害が広がると、サトウキビの品質や収量への影響が懸念されます。
県病害虫防除所によりますと、例年6月ごろに畑周辺のイネ科の雑草からサトウキビ畑に移動しますが、今年は徳之島で6月の雨量が平年の17%と少なく、多くのイナゴが生き残ったことが要因ではないかとしています。
県病害虫防除所はサトウキビ生産者に早めの防除を呼びかけています。














