盛岡市の商業施設「アネックスカワトク」は、午後7時で約36年の歴史に幕を下ろします。最後の営業となったきょうは多くの買い物客が訪れ、閉店を惜しんでいました。

盛岡市緑が丘の商業施設、アネックスカワトクは18日、開店前から買い物客が行列を作っていました。

(1番乗りの男性)
「駐車場もあるしおいしい食べ物がゆっくり食べられるということでこれがなくなるというのは非常に痛いですね考えられないっていう感じです」

そして、午前10時にオープンすると、買い物客がお目当ての売り場に向かいました。食品のエリアは肉や野菜が通常より割安に提供された他、服飾雑貨のコーナーは最大3割引で商品が販売されていました。訪れた人からは閉店を惜しむ声が聞かれました。

(買い物客は)
「3階にある手芸屋さんに結構うかがっていて、一番利用しやすかったので、と
っても残念だなと思っていて」

1989年10月にオープンしたアネックスカワトクは、地域の商業拠点として営業を続けてきました。川徳はことし1月、盛岡市菜園のパルクアベニューカワトクに経営資源を集中させるとして、アネックスカワトクの閉店を決めました。ピザやパスタのバイキングが人気の「シェーキーズ」は、開店当時からアネックスカワトクで営業する唯一の専門店です。最後の営業となった18日も、午前11時のオープン前から行列ができる盛況ぶりでした。

(訪れた女性)
「家族で集まってピザを食べるとなったらやっぱりシェーキーズっていうのがうちの家族の中での認識だったので最後にみんなで集まって食べられて幸せだなって思いますね」

(32年間シェーキーズに勤務・伊藤秀樹店長)
「昔よく来てたというお子さまがもうお孫さんを連れてきたりとかそういった世代の方が来ていただいて。本当に支えられてここまでやってこれたというふうに感謝の気持ちでいっぱいでございます」

営業は18日午後7時までで、終了後に閉店セレモニーが行われます。