被災地では、お盆休みや土日も関係なく、復旧作業が続きました。
昨日17日、陽が上る前の午前5時半過ぎ。大雨による土砂が流れ込んだ八代市の龍峯小学校には、職員や保護者、地元の消防団が集まりました。

復旧にあたる保護者「びっくりしました。ここまで土が入り込んでいるなんて。子どもには学校の被災状況を直接は見せていないです」
復旧にあたる保護者「復旧を手伝いに『僕も行きたい』と言っていたんですけど、『危ないから手伝えることがあればまた行こうか』と伝えた」
日中の強い日差しを避けるため、早朝の作業としましたが、それでも汗が止まりません。
復旧にあたる保護者「まめに休みながらやらんとですね・・・」

泥の中には、流れてきた手紙や日記、子どもが描いた絵なども混じっています。

復旧にあたる保護者「これは年賀状みたいですね 平成21年の。誰のか分からないけれど多分、子どもが描いた絵ですね。これは残してあげたい」
作業中にはこんな指示も出ていました。

復旧にあたる保護者「藤棚の根を守るということで、根が呼吸できるようにしたい。大事にしている藤棚で、春には子ども達が藤棚給食を行う」
この藤棚は、数十年前に地元の人から贈られた樹を、子ども達が大切に育てたもので、春に見ごろを迎えると、地域の人を招き給食を囲むのが恒例でした。

保護者「地域のおじいちゃんおばあちゃん、涙を流して喜んでくださる方もいて本当に大事にしている藤棚なんです。どうしても復旧させて藤棚給食をまた再開したい」
花壇では卒業生たちが作業していました。

卒業生「ヒマワリとかパンジーとかお花を植えていました」
卒業生「早く元通りになるように頑張って片づけたい」
5年前の被災地、芦北町から駆け付けた人もいました。
芦北町から参加「令和2年のときにはたくさんの人に助けられたので」
龍峯小学校 服部利恵校長「たくさん励ましの言葉をいただいて本当に職員も励みになっています。その感謝を返していこうと児童に伝えたいと思います」

藤棚には、復旧を見守るかのように季節外れの藤の花が咲いていました。