北日本では寒気を伴うトラフの通過と前線の影響で大気の状態が非常に不安定となり、大雨の恐れがあります。全国的に20日にかけて土砂災害や浸水、河川の増水に警戒が必要です。また、落雷や突風、ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。南西諸島では19日にかけて高波にも注意が必要となっています。

通過中の気圧の谷と前線で大雨のおそれ…

気象庁によりますと、上空5760m付近でマイナス9℃以下の寒気を伴うトラフが北日本を通過中です。また、前線が日本の東から日本海、渤海付近にのびており、寒冷前線が東北南部から北陸地方を南下しています。北陸地方では非常に激しい雨を観測しており、雷も検知されています。

18日夜にかけて、この気圧の谷は千島近海へ進み、本州付近の前線は次第に勢力を弱めますが、19日朝には前線上の日本海に低気圧が発生して東北東進する見込みです。この低気圧は20日にかけて宗谷海峡付近やオホーツク海を通って千島近海へ進み、前線が北日本を通過する見込みです。

実況天気図(18日午前6時 気象庁)