今月13日能登空港で訓練を行っていた海上保安庁の航空機のプロペラが滑走路に接触しました。重大インシデントとして調査に乗り出している運輸安全委員会は16日、能登空港で滑走路の確認を行いました。

運輸安全委員会によりますと、今月13日午後2時ごろ、海上保安庁新潟航空基地所属の航空機が能登空港で離発着の訓練を行っていたところ、左側のプロペラが滑走路に接触し先端部分が1センチから2センチほど曲がっているのが見つかりました。

国交省は事故につながりかねない重大インシデントに認定し能登空港では16日、航空事故調査官2人が測定器などを使用してプロペラが接触した痕や地震で変形した場所を調べました。調査では、最も深いところで1センチほどの接触痕を確認できたということです。

運輸安全委員会 田上啓介航空事故調査官
「プロペラの痕らしいものがついている箇所につきましては、いわゆる補修工事が終わっていない箇所ですので、そういう意味からすると地震の影響があった滑走路面っていうふうには考えています」


運輸安全委員会は、15日に新潟航空基地で機体の調査を行っていて、集めたデータの分析を進め詳しい事故の原因を調べることにしています。能登空港管理事務所によりますと今回の接触痕について民間機の運航に影響はないということです。