宮城県気仙沼市でも戦争で犠牲となった市民に哀悼の意を捧げる戦没者追悼式が行われ、遺族らが平和への誓いを新たにしました。

追悼式では、正午に合わせて出席した約70人の遺族らが黙とうを捧げました。
気仙沼市遺族会の伊藤一博会長は、終戦当日を振り返りました。

気仙沼市遺族会 伊藤一博会長:
「これで終戦となれば米軍の心配はなくなるが、父がいなくなったいま、家のことはどうなる。小さな弟はどうなるかと心配の種は尽きませんでした」

出席した遺族らは祭壇に花を手向けて、戦争の犠牲になった人たちを悼んでいました。

このあと、遺族らは三峰公園にある戦没者の慰霊碑を訪れて花を捧げました。

気仙沼市遺族会 伊藤一博会長:
「80年を過ぎると遺族会の(会員が)少なくなる。絶対に戦争はだめです。それのみでございます」

気仙沼市では、太平洋戦争などで2528人が命を落としました。遺族らは平和への誓いを新たにしていました。