気候変動で大雨と高温のリスクが増加…
今年3月に発表された「富山県の気候変動」資料によると、100年に1回の大雨(日降水量)は、富山では約197ミリとなっています。地球温暖化が進むと、こうした短期集中の大雨が発生する頻度が増えると懸念されています。
北陸地方の1時間降水量が50ミリ以上の回数は、これまでの変化より、10年あたりでは0.02回増加しています。1939年~2024年までの5月~10月の期間について、富山の1時間降水量が100ミリ以上の回数の長期変化傾向を調べると、10年あたりでは0.05回増加しています。同様にして、金沢は0.02回、東京0.03回、高知0.07回、那覇0.2回など、増加のペースに違いはあるものの、いずれの地点も増加しています。
また、これまでの変化より、富山の年平均気温は、10年あたりで0.25℃上昇しています。今後パリ協定の目標に届かず、追加的な緩和策を取らなかった場合、今世紀末の年間平均日数は、猛暑日が25日、熱帯夜が52日と予想されています。過去最高は猛暑日が30日・最低気温25℃以上が37日でいずれも2023年に記録されています。