新潟県上越市で酒類の小売業を営んでいた『増井酒店』が、8月5日に新潟地方裁判所の高田支部から破産手続き開始の決定を受けていたことが分かりました。
民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、負債額は約5000万円とみられていますが、今後変動する可能性もあるということです。
1990年に設立された『増井酒店』は、上越市の直江津エリア最大級のショッピングセンター「エルマール」の1階に専門店を構え、上越地域を中心とした新潟県内の地酒や地ビール・ワインなども豊富に取りそろえながら、かつては1億円を超す年売上高を計上していた模様です。
しかし2019年以降になって、ショッピングセンターのキーテナントの入れ替えと新型コロナウイルス禍が重なるかたちで「エルマール」の客層も変化。
その影響から『増井酒店』は年売上高が5000万円程度にまで落ち込み、“コロナ融資”を受けるなどして急場を凌いでいましたが、改善がみられなかったものとみられています。