海水浴などの楽しいマリンシーズン、気をつけたいのが、海の危険な生き物です。富山湾の浅瀬にも、ひれやしっぽなどに毒をもつ危険な生き物が潜んでいる可能性があります。カワイイ見た目に反して、刺されてしまったら救急車を呼んだほうがいい危険な生き物もいるようです。

8月も中旬、まだまだ海水浴に出かける人も多いのではないでしょうか。

海で遊ぶ際に注意が必要なのが、危険な生き物です。なかでも、お盆のこの時期に気をつけたいのがクラゲです。

魚津水族館の飼育研究係の木村知晴(きむら・ともはる)さんに聞きました。

魚津水族館 木村知晴さん
「このアマクサクラゲ、触手が非常に長いのが特徴で、非常に毒の強い種類のクラゲなので刺されるとめちゃくちゃ痛いですね。富山湾でみられる可能性もゼロではない種類ですね」

アマクサクラゲには富山ではあまり遭遇しないということですが、県内でもお盆頃から増えはじめ、注意が必要なクラゲがいます。

魚津水族館 木村知晴さん
「有名なのが、アンドンクラゲという強い毒を持つクラゲがいるんですけど、この時期一番、気をつける必要がある種類だと思います」

立方体のかさから伸びる4本の触手に強い毒があるアンドンクラゲです。

魚津水族館 木村知晴さん
「傘の部分が特に透明なので非常に見つけにくいクラゲですね」

これは実際にバケツのなかで泳ぐアンドンクラゲです。体全体が無色透明で、水中で見つけるのはとても難しそうです。

魚津水族館 木村知晴さん
「何もいないと思ってたのに、急にビリビリっと痛みが走る。電気クラゲという別名があるように、一瞬感電したような痛みが走りまして、その後はもうずっとジンジンと痛みが続く感じですね」

刺されると感電したような強い痛みを感じることから、ついた別名は電気クラゲ。

日本ライフセービング協会によりますと、死亡例はないものの、刺された痕がやけどのようにケロイド状となって長い期間残る場合があるということです。

魚津水族館の木村さんはアンドンクラゲは群れで泳いでいることが多く、1匹みつけたらすぐにその場から離れることが大切だといいます。

魚津水族館 木村知晴さん
「群れで泳いでいることが多いので、1匹いたら他にもアンドンクラゲがいると思って、より注意が必要かなと思います。(触手に)触れただけでほぼ確実に刺されますので、もしアンドンクラゲがいるのが見えたらすぐに場所を変えたほうがいい」