鹿児島県の霧島市では、農業用水路に土砂が流れ込む被害が発生し、田んぼに水が供給できなくなっているところがあります。

(記者)「私が今立っているのは深さ1メートルほどの農業用の用水路です。車道との境が分からないほど土砂で埋まっています」
霧島市隼人町松永の農業用水路では、近くの山が崩れ、土砂がおよそ400メートルに渡って流れ込みました。
(近くの住民)「この高さまで1メートル以上あると思う。ここまでくると、ちょっと想定外」

松永の用水路は、隼人町日当山や国分地区の広瀬などおよそ300ヘクタールの田んぼなどに使われています。これから稲が穂を出す時期で、水は必要不可欠です。
(農家)「(地域)全体が困る。国分の方も困る、こっちだけではなくて」

市によりますと、土砂を取り除く工事は今月9日から行われていますが、他にも被害を受けている用水路があり、復旧には時間がかかるということです。

このほか、霧島市溝辺町の竹子の茶畑で、土手が崩れるなどの被害が確認されています。
また、トマトを栽培するハウスでは、ハウス内の暖房や土を耕す農業用機械が水につかる被害がでました。