記録的な大雨で被害を受け、断水が続いていた鹿児島県の姶良市では14日、およそ1万5000戸が復旧しました。ただ、一部地域では断水が続いていて、影響は今も続いています。

姶良市ではきょう14日までに1万5580戸で断水が続いていましたが、午後3時時点で姶良地区のおよそ1万5000戸の断水は解消しました。

姶良市加治木町永原地区で商店を営む池田善男さんです。

(池田善男さん)「もう感無量。水の大切さがしみじみと分かった」

地域の人たちのためにと、8日から一度も店を閉めることはありませんでした。

(池田善男さん)「水を一番買いにきた、飲み物と。手助けしてあげようと、水をきらさないようにしていた」

そんななか、現在も断水が続いているのが姶良市の小山田地域です。一部の350戸は今月17日ごろ復旧の見込みですが、残りの230戸については工事に時間がかかっていて、復旧のめどが立っていません。

こちらの住宅では、いまも断水が続いています。

(東川内りつ子さん)「水は今も出ない。お風呂がほしい。たらいにお湯を沸かして頭から先に洗ってという感じ。やっぱり水。水さえあれば何も」

(レポーター)「姶良市加治木町小山田では、流された木が散乱していて、いまだ爪痕が残っています」

小山田地域で農業をしているこちらの男性は、大切に手入れしていた田んぼや畑が被害にあいました。

(内村光治さん)「田んぼや畑が川の近くは全部やられた。この間からここへ来て呆然としている。なんというか涙が出る」

断水が続く地域では、今も我慢を強いられた時間が続いています。