やっかい者扱いされ、捨てられるウニを育て直している男性が山口県阿武町にいます。エサは捨てられるキャベツ。資源をむだにせず、海と畑の循環で商品化を目指しています。

鮮やかな色の身がぎっしりと詰まっています。キャベツの葉を餌にしたムラサキウニです。

育てているのは福本真司さんです。定置網漁船の乗組員として働きながら、サザエやアワビを取る海士として生活しています。

学生時代は、東京海洋大学で海藻などを研究していました。卒業後、海と関わる仕事に就きませんでしたが、自然の中での暮らしに憧れ、2年前に京都から移住してきました。

福本真司さん
「海があって、山が近くて里山があってという、それが、ぎゅっと凝縮したような風景が気に入って阿武町にしようと思って」