75年前の風景を貴重なカラー写真で捉えています。戦後間もない宮城の街並みを撮影した写真展が、仙台市内の百貨店で14日から始まりました。

こちらは1950年、今から75年前の仙台七夕まつりの様子。東一番丁通りに華やかな吹き流しが並び商店街のにぎわいが感じられる一枚です。

仙台市青葉区の藤崎で14日から始まった写真展は、戦後間もない1949年から1951年の間に駐留アメリカ兵が県内で撮影した写真約80点が並べられています。

仙台の街並みや地域の祭り、当時の暮らしなどがテーマごとに展示されていて、戦後間もない人々の営みをカラー写真で知ることができます。

こちらは、1949年の仙台市青葉区、藤崎の様子。3階建ての店舗周辺には、地元住民のほかアメリカ兵なども集まっていて、戦後からわずか4年ですが、復興の歩みを見ることができます。

訪れた人:
「忘れがちだけど面影が1つ2つ3つ出てくるから、今でもあるなと感じる。懐かしいなと思う」
「モノクロだと暗い感じにしか見えなかったが、色が付くと結構明るく生活していたんだなと改めて感じた」

写真展を企画・立案した郷土史研究家 千葉富士男さん:
「今から75年前、仙台空襲からたった4年、5年で仙台の街がどういう風に復興したのかがリアルに分かる。それはモノクロ写真よりも情報量が圧倒的に多いからこそ」

この写真展は、仙台市青葉区の藤崎で8月19日まで開かれています。