郷土史研究家 相原千里さん:
「開拓団の幹部と、あとは女性と子ども。早く逃げればよかったけど、関東軍が鉄道を爆破して逃げた後だから もう駄目」

周囲は現地の武装集団に取り囲まれ、追い詰められた開拓団がとった悲痛な選択…それが、集団自決でした。


人びとは本部の建物に集まり、団長の名取美朗さんが防戦用のダイナマイトに点火。

自決による死者は140人。

郷土史研究家 相原千里さん:
「ダイナマイトを運ばれ、父親たちは(軍に)招集され、残された者は死を選ぶしかなかった。集団自決といえば自分たちで死んだように思うけど、そうじゃなくて殺されたと思いますね」

ー誰に殺された?
「日本ですね」

戦闘による死者もあわせると、およそ150人の命が大陸の露と消えました。