大阪メトロによりますと、13日午後9時半ごろから運転見合わせが続いていた大阪メトロ中央線は、14日午前5時25分ごろ、夢洲~長田駅の全線で運転を再開しました。中央線が唯一の鉄道交通である大阪・関西万博の開場には夜明けまで多くの人が収容され、その影響で14日の万博の営業開始時刻は午前10時に後ろ倒しとなりました。また、13日夜から14日朝にかけての万博会場からの救急搬送は36件にのぼったということです。
大阪メトロ中央線は13日夜に発生した線路の設備トラブルの影響で一時全線で運転見合わせとなり、けさもコスモスクエア~阿波座駅の間での運転が再開されていませんでした。
そのため万博最寄りの夢洲駅では帰宅困難者が多発し、夢洲駅では入場規制が行われ大混雑する事態となっていました。また、帰宅する手段をなくした人たちのために万博会場が開放され、来場者が大屋根リングの下で一夜を明かしていました。
消防によりますと、13日午後9時半から14日午前7時にかけて万博会場から救急搬送された事例は36件にのぼるということです。いずれも気分不良など熱中症の疑いのある症状ですが、軽症とみられているということです。
博覧会協会によりますと、一連の対応のため、14日の万博の営業開始時刻は通常の午前9時から午前10時に変更されるということです。