あなたは“お中元”送ったこと、ありますか?

出水キャスター:
「『お中元』を贈ったことがあるか?」という調査によると「贈ったことがない」方が約7割にもなっているようです。

▼毎年のように贈っている:22.5%
▼たまに贈ることがある:9.6%
▼昔贈っていたが今はやめた:23.4%
▼一度も贈ったことがない:44.1%

▼その他:0.4%
(オンワード樫山の今年6~7月調査)

経済ジャーナリスト・松崎のり子さんによりますと、百貨店側からすると、「お中元・お歳暮は確実に売り上げがあるため、なくすことはない。消費喚起の手段として大事。その副産物が解体セール」ということです。

消費者側からすると「解体セールは福袋と一緒。質のいいものを発掘できる。それがお得に買える」。そのため、皆さん魅かれるということです。

百貨店で売っているものは良質で普段は手が出ないので、安くなっているなら買いたいと思いませんか。

慶応義塾大学教授・教育経済学者 中室牧子さん:
そうですね。新しいなと思ったのが、経済学には「バンドル商品」という考え方があります。要はセット販売にすることです。ハンバーガーと一緒にポテト。ホテルに泊まったときの朝食付きのように、何かと何かをセットにして販売すると売れる。

そうすると、企業側の売り上げも上がるし、消費者側の消費者余剰も上がるという、両方のいいところがあるため、長年研究がされてきたのですが、「ギフト商品の解体セール」は、それの逆張りで、バラ売りをしているわけですよね。

そのことによって企業側は在庫を減らして、消費者側は油も買えるし、ジュースも買えるしということで、いろいろな選択ができると。自分の好みのものをセットにして買えるという新しいやり方で、すごくいいと思いました。

井上貴博キャスター:
福袋と一緒だけれども、内容が見えているので、福袋以上に選択できるのがいいですよね。