アメリカ・ハワイにある日米開戦と終戦の2つの意味を持つ場所で、広島原爆の被爆者が初めてその体験を語りました。被爆者が今、世界に伝えたいこととは?
1941年、旧日本軍がハワイのアメリカ軍基地に奇襲攻撃を行った真珠湾攻撃。太平洋戦争の口火を切りました。
記者
「真珠湾には撃沈された戦艦が今も海に眠っています。そのすぐ側に係留されているのが戦艦ミズーリです」
日本に原爆が投下された翌月、この戦艦ミズーリの甲板の上で日本は降伏文書に調印し、太平洋戦争は正式に終了しました。
この戦艦ミズーリ記念館では、12日から原爆の特別展が始まり、被害の実相を伝える写真パネルなどが展示されています。
笠岡貞江さん
「軍艦を見た時に、ここだったんだね、真珠湾は」
12歳の時に広島で被爆した笠岡貞江さん(92)。甲板で行われた記念式典で被爆体験を伝えるため、広島からやってきました。
原爆で両親を失った笠岡さん。爆心地からおよそ1キロの場所で被爆した父親については。
笠岡貞江さん
「荷車の上で寝ている姿は生きた人とは思えません。顔は大きく腫れ、目は見開いたまま、唇は反り返ってひびわれています」
太平洋戦争の始まりと終わりの2つの意味を持つこの場所で、被爆者が体験を語るのは、今回が初めてです。
笠岡貞江さん
「一発の爆弾が夢や希望、未来を命と一緒に奪っていったんです」
実に40分にわたり、力強く語る笠岡さんの姿に涙ぐむ人もいました。
参列者
「投下をする必要もなかったし、我々はやりたくもなかった。核兵器は廃絶されるべきです」
「悲劇を繰り返してはいけないという、とても力強いメッセージでした」
これまでにも海外で被爆証言を積極的に行っていた笠岡さん。人々には戦争の悲惨さを「知る」だけでなく、平和について「考えて」ほしいと願っています。
笠岡貞江さん
「どこの国にあっても戦争について、それぞれがなくす方法を皆が考えないといけない。人種や国が違っても、みんなそれは同じだと思うんですよね」
今も世界各地で争いが続いている中、笠岡さんが国の指導者たちに望むことは。
笠岡貞江さん
「目覚めてほしいです。自分がしていることがいいことか、世の中のためになっているか、目覚めてほしいです」
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