悲痛な兄の最期。

遠山さんが現実としっかり向き合えたのは、終戦から50年ほど経ってからでした。
遠山睦子さん:
「怖さで映画も見ないし、直接の思いがなくて本を読んで知ったという感じで」「兄がやっと家に帰った様子を詳しく知れば知るほど涙が出て、50年経ってからの勉強ですけれども」
そして、当時の記憶や後遺症などがない自分が原爆体験を語っていいのか悩んできました。しかし…
遠山睦子さん:
「話さなきゃいけないというか、兄がこんな思いをして亡くなったのだから12年間生きてきた証。悲しい証だけど、話すことで生きていたことが証明できるかなと」