アメリカ・ハワイの真珠湾にある戦艦ミズーリ記念館で、はじめて、広島原爆の被爆者がその体験を語りました。

広島原爆で被爆した 笠岡貞江さん
「一発の爆弾が夢や希望、未来を命と一緒に奪っていったんです」

12歳の時に広島で被爆し、両親を失った笠岡貞江さん(92)。

12日、日本による降伏文書の調印式が行われた、戦艦ミズーリ記念館で自身の被爆体験を語りました。

参列者
「投下する必要はなかったし、我々はやりたくもなかった。核兵器は廃絶されるべきです」
「悲劇を繰り返してはいけないという、とても力強いメッセージでした」

真珠湾攻撃による太平洋戦争の開戦と終戦の2つの意味を持つこの場所で、被爆者が体験を語るのは初めてで、参列者の中には涙ぐむ人もいました。