米子こどもクリニック 田本直弘医師
「6ヶ月〜5歳に多くみられるけいれんで、小児の5%程度に起こると言われています。
『何度以上になったからけいれんする』ということではなく、体温の急な上昇に伴い、脳が温度変化に対応できずけいれんが起きるものです。

けいれん発作としては、強直間代けいれんで、眼球上転と、上肢屈曲、下肢伸展がみられるます。
多くは単純型で5分程度でおさまり、けいれん後の意識も比較的早くに戻るのですが、15分以上続く複雑型の場合は、再発率とてんかん移行リスクが高くなると言われています」

後遺症の心配はあるのでしょうか?

「単純型であれば後遺症はほぼゼロに近いです。
ただ、複雑型で長時間のけいれんに伴う低酸素で局所脳損傷が起きると、側頭てんかんなどに移行することがあるため注意が必要です」