50トン未配送も迫る販売期限

販売会を企画したのは、福岡県広川町のコメの卸売会社です。

Qこれだけ一気に放出して大丈夫?

カネガエ 米穀部 森島一紗さん
「まだまだありますんで、まだ20トンですね。きょう準備したのは。これが足りなくなれば精米しに帰りますんで」

カネガエは、6月に始まった備蓄米の随意契約に150トンを申し込みました。

そのうち100トンが届いたのが先月下旬。そこから精米して店舗やインターネットで販売してきました。

手元に届いておよそ半月、さらにいまだ50トンは届いていない中、迫っているのが備蓄米の販売期限です。

政府は備蓄米の売り渡し条件として、新米が本格的に出回る前の8月末を販売期限として定めています。

Q売り切れそうですか?

カネガエ 米穀部 森島一紗さん
「これが毎日続けばですけど、皆さんにひと通り行き渡ると・・・。今、販売期間を延長してくれとか話には出てるみたいですけど、現時点では一生懸命売るだけです」

備蓄米の約1割がキャンセル

6月に福岡県内でいち早く備蓄米の販売を始めたドラッグストアの「コスモス薬品」は、2万トンの契約を結びましたが安定的に届いておらず、現時点で販売できているのは4分の1程度。

政府へ販売期限の延長を申し入れているということです。

さらに。

小泉農水大臣(8月5日)
「約30万トンの約1割、2万9000トンのキャンセルが生じている」

スーパーや外食事業者などに販売した備蓄米30万トンのうち、約1割がキャンセルされたことが5日、明らかになりました。

物流や精米施設の関係で事業者への配送が遅れていることが要因と考えられています。