集落は平均年齢が70歳を超え、高齢化が進んでいます。自治会の副会長・比知屋修治さん(65)は、孤立していた間も住民は冷静だったといいます。

(北山上集落自治会 比知屋修治副会長)「あちこち見に行ったら、あっちも通れない、こっちも通れない。もう『仕方ないね』という感じ」

集落ではあさって13日、竹かごに火をつけたたい松を投げ入れる、お盆の伝統行事「柱松」が予定されていました。しかし、今年は大雨の被害を受けて中止を決めました。
(比知屋さん)「いつ通行再開になるかわからない。早めに中止を決定した。(孫が)去年も楽しんで投げていたので残念」

比知屋さんの田んぼへ向かいました。集落の道路はいたるところに石が散乱し、大量の水があふれた側溝は大きく壊れていました。

田んぼは、一部が壊滅状態になっています。

(比知屋さん)「一本杉のところからずっと土手があった。(Q.修復できる?)難しい。護岸から改修しないといけない。(Q.今後に向けて)やるしかない」
山間部の集落は、孤立と災害のリスクを抱えながらも、日常を取り戻そうと、少しずつ歩み始めています。