各地に大きな爪痕を残した今回の大雨災害。姶良市の北部にある山あいの集落は、道路の陥没や土砂崩れで一時、孤立状態になりました。
孤立が解消された集落の様子を取材してきました。

(記者)「大雨の後、孤立状態となっていた姶良市の北山上集落ですが、何とか車1台が通れるような状態に復旧されています。ただ路肩は大きくえぐり取られていてまだ危険な状態が続いています」

姶良市北部の山あいにある北山上集落です。今月8日の大雨で、集落につながる道路の陥没や土砂崩れが相次ぎました。

24世帯43人が一時、孤立状態となり、地元の建設業者らが道路の復旧にあたりました。

(記者)「9日の夜に孤立状態は解消されました。ただ大雨の爪痕はいたるところに残っています」

「この床が30センチくらい(水が)上がってきた。泥がトイレなどに結構たまっていた」

この家の裏の土手が崩れ、あたりには泥がたまっていました。

集落にひとりで暮らす、松元千鶴子さん(88)。経験したことのないような雨に恐怖を感じたといいます。

(松元千鶴子さん)「上から水が谷川のように流れてきた。怖かった。外には出られないし」

断水で水道も止まりました。

(松元千鶴子さん)
「ごはんが炊けなくて困った。
(Q.お風呂は?)入ってない。お湯を沸かして、拭いて」

(松元千鶴子さん)「出るようになってる。出なかったんですよ。これだけで安心です」