山の日の祝日となった11日、目撃情報が増えているクマの生態を知って信州の自然を楽しんでほしいと、長野市でイベントが開かれました。


登山道にあらわれたクマ。
8月始め、北アルプス爺ヶ岳から山荘に向かう登山道で撮影されました。体長2メートルほどの親グマと、子グマ2頭いたということです。

こうしたクマの出没が相次ぐ中、長野市のMIDORI長野では、山の日に合わせて、クマの生態を学ぶイベントが開かれました。


環境省 栗木隼大さん:「クマに襲われそうになってしまう。そういった時に、まず自分の身体の中でも大事なところを守らないといけない」

会場には夏休み中の子どもなどが訪れ、国立公園でクマの調査をしている環境省の担当者からクマに襲われそうになった場合の対処方法などを聞いていました。

万が一、クマに襲われた場合は、うつ伏せになり、頭や首、腹部を守るほか、クマを驚かせないように動かないことも大切だといいます。


また、山に入る際に、クマと近くで出会わないように音を出したり複数で行動したりすることも欠かせません。

イベントでは、クマよけの鈴を作るワークショップも開かれました。


飯山市から:「たまに登山とかするので(クマ鈴を)そういう時に使いたいと思います。クマに遭ったときは、落ち着いて自分の身を守れるようにしていきたいです」

県内のツキノワグマの里地での目撃件数は、平年並みということですが、これからの時期は注意が必要です。


環境省 栗木隼大さん:「クマの動きが活発になってくる時期で、同時に、人間側も山に入るタイミングが増える。クマと人がばったり遭遇してしまうリスクが高くなる。ただ、だからと言って、山に入らないのではなく、クマに遭わないための対策をしっかり行った上で、登山などを楽しんでいただければと思います」