停滞する前線の影響で、石川県内は大気の状態が不安定となっていて、12日にかけ能登地方を中心に警報級の大雨となる可能性があります。県と気象台は現在、奥能登の4つの市と町に土砂災害警戒情報を出し、早めの避難を呼びかけています。

前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、県内は大気の状態が不安定となっています。県と気象台は現在、輪島市、珠洲市、能登町、穴水町に土砂災害警戒情報を発表しています。5段階の警戒レベルのうち、避難が必要とされる警戒レベル4に当たる情報で、珠洲市の全域と輪島市、能登町、穴水町の一部に避難指示が出ています。

輪島市三井では正午までの6時間に8月の観測史上最大となる83・5ミリの雨を観測しました。前線は12日にかけて北陸地方に停滞する見込みで、11日の午後6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で加賀・能登ともに100ミリ。その後、雨の量はさらに増え、12日夕方までには加賀・能登ともに120ミリの予想となっています。

能登では11日にかけて土砂災害に厳重に警戒するとともに、加賀では12日にかけ、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。