農業を支える地下ダムについて関心を高めてもらおうと8日、中学生を対象にした見学会が行われました。

八重瀬町に建設された深さ53メートル長さ1キロにもおよぶ慶座地下ダム。地中に壁を築き地下水を堰き止めた施設で、8日開かれた見学会には中学生20人が参加しました。

生徒 「地下ダムの水は飲めるんですか?」
職員 「(そのまま)飲んじゃいけません。お腹壊すよ。ただダムの内側から水を取って綺麗に浄化して飲んでいます」

慶座地下ダムに入る生徒ら

地下ダムは農業用水に使われていることや水不足を解消するために造られたことなど説明を受け生徒たちは、水に触れたり水位を測ったりしました。

東京から参加(中学2年生)
「ダムにテナガエビがいたり、2キロくらいにわたって水を止める壁が長く連なっているのが面白いと思った」

沖縄総合事務局 渡邉泰輔 農林水産部長:
「全国にはない地下ダムという施設がある。それが沖縄の大事な農業という産業を支えている。それを実感してもらって沖縄の農業を大切にしたいという心を育んでもらいたい」

このあと生徒たちは、実際にダムの水が使われている芋畑を訪れ、水をまく様子を見学し、農業に活用されるまでの一連の流れを学びました。

昭和薬科大学付属中 1年生:
「自分たちがいつも食べているものも、ダムの水でできていると思ってびっくりした」

沖縄総合事務局は毎年夏にこの見学会を実施していて、来年以降もこの取り組みを続けたいとしています。