雨が少ない状況が続き、宮城県が管理するダムのうち、半数以上で貯水率が50%を下回っています。
このうち栗駒ダムは、8日夜にも0%になる見通しで、県は一層の節水を呼びかけています。

氏家正貴カメラマン:
「ダムの面積の半分ほどでしょうか。干上がって底が見える状態になっています」

宮城県栗原市にある栗駒ダム。水は少なく茶色い山肌が露わになっています。

8日午後5時現在の貯水率は、1.9%で、8日夜にも0%になる見通しです。

県によりますと、県が管理する17か所のダムのうち、午後5時現在で貯水率が50%を下回っているのは9か所です。
栗駒ダムのほかにも、二ツ石ダムが18.5%、荒戸沢ダムが28.3%など、貯水率が低い状況が続いています。

県は、栗駒ダムの貯水率が0%となった場合、本来は利用しない最低水位以下の水も放流することを検討しています。

県内では、国が管理する鳴子ダムも7月29日から11日連続で貯水率0%が続いています。

農業用水では、8月4日現在、水田をいくつかの地域に分け順番に限られた時間だけ水を供給する「番水(ばんすい)」が、県内の水田面積の23%にあたる約2万3300haで行われています。

県は今後、まとまった雨がない場合、取水制限する可能性もあるとして、一層の節水を呼びかけています。