先月(10月)、山形県朝日町で起きた介護福祉施設の送迎車による衝突事故を受け、寒河江警察署では、介護福祉施設のドライバーに限定した交通安全に関する講習会が開かれました。


きょう(21日)寒河江警察署で開かれた講習会。


冬の雪道を走る際の注意事項などについて教わるほか、「交通安全ゆとり号」と呼ばれる運転の適性を検査する機械を搭載した車に乗り込み、反応速度や判断力を計測します。


模擬運転参加者
「わーお!あー!いやいやいや…」

一般的な講習会のように見えますが、参加しているのは、介護福祉施設のドライバー。

でも、なぜ介護福祉施設のドライバーに限定して講習会を開催したのか。

その理由は・・・。


先月(10月)22日、朝日町で介護施設の送迎車がダンプカーと衝突する事故が発生。

送迎車に乗っていた87歳の女性が恥骨を骨折する重傷を負いました。

警察によりますと、送迎車を運転していた68歳の男性は、一時停止の標識を無視して交差点に進入。

ダンプカーと出会い頭に衝突したということです。

参加者・72歳
「同業者として、あってはならないことなので、気持ちを引き締めて運転しないといけないなと思っています」
参加者・74歳
「利用者が安心して、不安のないような運転をすること、それだけです」

介護福祉施設の送迎車の場合、高齢者や障がいのある人を乗せているため、交通事故が発生すれば、大けがや、最悪、死亡させるケースも考えられるため、より一層の注意が必要です。


寒河江警察署・渡邊祐則交通課長
「高齢化が進むにつれて、認知機能や反射スピードなどの身体的機能が低下していくので、引き続き、注意喚起を図っていきたい」