鹿児島県内ではきょう8日未明に2回、線状降水帯が発生し、霧島市に大雨特別警報が発表されました。
姶良市では住宅が土砂崩れで全壊し、住人の女性1人と連絡がとれなくなっています。

気象台は8日未明、県本土に2度、線状降水帯の発生情報を発表し、姶良市で1時間に111ミリ、霧島市で107ミリの猛烈な雨を観測しました。
気象台は午前5時、大雨特別警報を発表し、土砂災害に最大級の警戒を呼びかけています。

現在、霧島市全域と鹿児島市の一部に、緊急安全確保が出されています。

被害の情報です。姶良市では住宅の裏山が崩れて1棟が全壊しました。当時住宅には3人いたとみられ、女性2人が搬送されましたが、30代の女性と現在連絡がとれなくなっています。

県警には、このほかにも複数の家屋が倒壊しているとの情報があり、確認を進めています。
また、県によりますと、姶良市の「県民の森」丹生附オートキャンプ場では道路の寸断で、子ども20人を含むおよそ40人が孤立しています。
(霧島市・天降川 川口記者)「霧島市の天降川です。普段なら遊歩道・駐車場が見えるがきょうは完全に水没しています」
霧島市、姶良市など各地で、床上・床下浸水や道路の冠水が複数確認されています。

(記者)「イオンタウン姶良の横にあるこちらは一体には土砂が溜まり、車が流されています」
(インタビュー)「えー、信じられない」(車に乗れる?)「絶対に無理」
また、霧島市や姶良市を中心におよそ470戸が停電しています。
県内のJR在来線は指宿枕崎線を除いて、始発から運転を見合わせています。
県内の高速道路も大部分が通行止めです。
鹿児島空港では、東京・大阪・県内の離島を結ぶ52便が欠航しています。