約120件の“苦情”を5人で対応…自治体も苦慮

人を襲ったクマを擁護する意見が相次いだのです。こうした意見は男性が死亡した7月12日から24日の間に約120件寄せられ、ヒグマ対策室ではわずか5人の職員で対応にあたっていたといいます。

北海道ヒグマ対策室 森山寛史さん
「中には2時間という電話もございました。数少ない職員で対応している中、長時間の電話であるとか、複数回同じような意見が来ると、業務に支障が生ずる可能性があります」

「無能集団」「退職しなさい」といった言葉については。

北海道ヒグマ対策室 森山寛史さん
「誹謗中傷に近いような意見をいただくと、非常につらく感じたところでございます」

ヒグマ対策室によれば、クマの捕獲は▼出没場所、▼人への付きまとい、▼食害などの状況から判断しているといいます。それと同時に、▼個体数の管理、▼ゾーニング管理(空間的な棲み分け)などでクマとの共存を模索しています。

北海道ヒグマ対策室 森山寛史さん
「今回のように人身事故防止のために、適正に行われた捕獲に関しては、地域の皆様の安全や生活を守るために必要な行為であり、こうしたヒグマの有害捕獲の重要性については、ご理解いただきたい」