山車を激しくぶつけ合う、岩手県陸前高田市の夏の伝統行事「けんか七夕祭り」が行われています。

およそ900年前から受け継がれる伝統行事、「けんか七夕祭り」が行われているのは、陸前高田市気仙町の今泉地区です。
東日本大震災で大きな被害を受け、およそ8メートルかさ上げされたまちを山車が練り歩き、笛や太鼓の音色が響き渡りました。

祭りのクライマックスは2台の山車から突き出た丸太、「かじ棒」を激しくぶつけ合う迫力満点の「けんか」です。

(地元の人は)
「やっぱりいいよね、ぶつかるところね」

(初めて祭りを見た人は)
「こんなぶつけるところ見たことないんで東北の祭り良いなって思いました」
「すごい勇壮ですよね。もうなんか、あの太鼓に胸もお腹ももう全身がワクワクしちゃいます」
震災後も祭りを守り続けた住民たちから笑顔がこぼれます。

(気仙町けんか七夕祭り保存連合会 平野晃部長)
「やってきたかいがあるなと。絶やさないでやってきて、今あとは若い世代にどんどん引き継いでるんでそのまま若い世代がつないでくれればいいかなと」

祭りは現在、夜の「けんか」が行われていて、佳境を迎えています。