太平洋戦争で激戦地となったニューギニア島。

連合軍との戦いで旧日本軍は物資の補給が滞り飢餓や病気で多くの兵士が命を落としました。

当時、部隊で何が起きていたのか、生き残った兵士のひとりは、耳の聞こえない孫に、筆談で詳細に伝えていました。

今、その孫が手話で、祖父が体験した戦争の真実を伝えています。

200人の部隊、生き残ったのはわずか12人 飢餓と栄養失調で

福岡県久留米市の漫画家、平本龍之介さん(45)。

生まれつき耳が聞こえません。

平本龍之介さん
「これが(祖父の)卒業アルバムで、
 じいちゃんが亡くなった後見つけたものです。
 瀧本君って書いてある」

6年前に96歳で亡くなった平本さんの祖父・瀧本長敏さん。

生前、自身の体験を筆談で孫の平本さんに伝えていました。

平本龍之介さん
「これはじいちゃんが書いた記録です。
 筆談での会話が終わった後、祖父が捨てていたから、
 その紙を持って帰っていました」