■約2000メートルの木の直径は何メートル?そして「ジャックは切れるのか」

「ジャックは木を切れるのか」
追いかけてきた人食い巨人を倒すためにジャックは豆の木を切り倒しますが…

(柳田理科雄さん)
「豆の木の直径は40メートルになるね。直径が40メートル」

いったい何日かかることやら…。
さらにお話では、ジャックは「巨人から盗んだ宝」でめでたしめでたし、となりますが…

(法律の専門家によるVTR解説)
「日本の法律に照らしますと、窃盗罪にあたります」
窃盗罪でジャックは御用。2時間サスペンスの最後のようになりました。ここで柳田さんは子どもたちに課題をあたえます。
■豆の木で「バンジーしたい」計算機片手に理科雄先生が弾き出した「答え」に驚愕


(柳田理科雄さん)
「みなさん、直径40メートル・高さ2000メートルの木があったら、泥棒に使う?もっといい使い方があったんじゃないでしょうかね」
高さ2000メートルの豆の木。。。あなたならどう使いますか?

(児童)
「やっぱり遊具にしたい」
バンジージャンプやブランコにする、などの「子どもたちのアイデア」を、さっそく計算機片手に柳田さんが検証します。

(柳田理科雄さん)
「2000メートルからのバンジージャンプ。ひゅ~、って一体何秒間落ちるんだろう?」
計算した結果地面に到達まで20秒。落下速度は時速713㌔に…

(児童)
「絶対やりたくない…」

では、2000メートルのブランコを作ると…
「揺れます。一番前に行きます、戻ります…まで90秒。1分半です」
■「疑問に優劣はない 疑問を口に出すことをためらわないで」

空想を、科学で検証する楽しさに引き込まれる子どもたちです。
(柳田理科雄さん)
「疑問というものに優劣はないんですね」

「どんな疑問も、一生懸命考えれば予想もしなかったものが出てくるというとこがありますので、疑問を持つことに遠慮しない。自分が抱いた疑問を口に出すことをためらわない。そういうことをやってもらえたらいいと思います」

(児童)
「自分なりの答えを探してください、って言われたので、自分の考えを大切にしていこうと思いました」
「もっと自分だけで調べてみたいと思いました」

『物語』と片付けず、疑問を抱き探求することでさらに広がる世界。子どもたちも、いつもの授業では得られない「学び」を感じとったようです。